頂きました(詩)&more


夢の続き


BY:二ノ宮紗江        


いつか見た 優しい丘に
風に舞う 秋花の歌声
眩暈がするほど青い空は
どこまでも どこまでも澄んで。
 
夢の続きで
また 君と約束をしよう
飽きるほどキスをして
溶け込んでいこう 愛を夢見て。
 
 
 
 
 
 

 
続きの先で


BY:NOB            


夢見るころを過ぎてもと
昔の人は言ったものだ
緑溢れる丘も
見下ろした岸辺も
そしてあなたも…
 
遠き地の果てより舞い戻り
遥か昔を懐かしみ
杖にすがって歩む道
二人だけで過ごした時を
取り戻すかのように
 
すべては灰色の景色
塗りつぶされたモノトーンの中で
動くものもなく佇む
供物もない墓標が紅く染まり
再びモノトーンに塗籠められていく
 
 
 
 
 
 

 
葡萄の木


BY:くっきー5            


葡萄の木
それは種有りの葡萄の木
それでも人々にめぐみを与えてきた.
だが,在る場所がゆえに存在が危うくなり
あえなく伐採された.
ああ,なんて虚しいんだろうか.
ああ,なんて侘しいんだろうか.
 
 
 
 
 
 

 
思い出


BY:NOB            


丘の上に立つ一本の楠木
ぽつんと麓を見下ろしていた
見渡す限りの林が切り開かれ
緑の沃野に変わり
獣たちは姿を消し
多くの人が暮らしていた
一人ぽっちの楠木に
子供たちは秘密基地を作る
鳥たちが巣をつくり
雛たちが何度巣立って行っただろう
丘の上の楠木の葉が茂らなくなり
ある夜ひっそりと眠りについた
今はもう切り株しか残っていない 
 
 
 
 
 
 

 
瞬間


BY:くっきー5            



それは突然に・・・・・流れ星のようにすう〜っと現れた.
それは・・・待ち焦がれていた瞬間(とき)。
それは・・・ほのかに甘酸っぱく,切ない気持ち。
 
じらされて,じらされて,焦らされて・・・。
やっとの思いで出逢えた一瞬(ひととき)。
出逢ってしまったら・・・今までの想いが儚く消えてしまいそうで怖い。
だけど・・・今まで想い続けてきたことって・・・
決して・・・単なる偶然の“ONEscene”(夢物語)じゃないよね。きっと。


 
 
 
 
 
 

 


BY:NOB            



叶わぬことだから夢なのか
叶えてみせるから夢なのか
それはそっと知らん顔をして
傍らを通り過ぎては微笑む
気がついていない振りをして
また通り過ぎるのを待つ
いつになることやら…
もう二度とないんかもしれない
でもきっと叶うから夢なんだ
叶うと強く願うからこそ夢だ
結果が確定してしまうまで
夢を見続けていよう
きっと叶うに違いないから

 





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